機音 -kinon makinamusik

クリスマスイブはミサにいきます。
あんまり毎回顔を出しては居ないけど。

夜の数時間だけは、間違いなく一人じゃない。
それでもたくさんの人の中一人で居ることを自覚する瞬間は、
十分耐え難い、というか。

妹は友達の家に泊まりに行ってしまうらしい。

マッチ一本点して祖父母や家族の幻影が見えて、
そこに連れ去られていってしまうなら、喜んでそうしてしまうかもしれない。
ただ、そんな魔法のマッチはないし、
連れ去られる心配のない古いビデオが数本あるきりで、
それを見たら自分の境遇をイヤでも認識してしまいそうで、絶賛封印中です。

伯父の家に行くのもいいんだけど、向こうにも家族あるしなあ。
俺が邪魔していいもんじゃない。


テレビをつけるだけで
街のイルミネーションが見えるだけで
スーパーの飾りつけが見えるだけで

現実が胸に突きつけられたりするんです。


洗濯物が乾かない・・・